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「刺客」の置き土産:/下 形勢逆転 /岐阜
2月24日11時2分配信 毎日新聞
◇「栄転」の後、残るしこり−−混乱収拾、難しく
「あの人たち(郵政造反組)の戻る場所はもう絶対にありません! さあ、抵抗勢力の時代は完全に終わりました」
総選挙真っただ中の05年9月4日。佐藤ゆかり氏の応援に駆けつけた竹中平蔵郵政民営化担当相(当時)は、こぶしを振り回していた。隣で佐藤氏が両手を上げ、にこやかに支持者に応える。佐藤氏を支援した笠原多見子県議の脳裏に、その時の光景が去来し、考え込む。「一体、あの選挙は何だったんだろう」
約2年半にわたった佐藤氏と野田氏の衆院選岐阜1区の自民党公認争いは、県議や岐阜市議の間に深く影を落とした。野田氏を支持した県議は、衆院選後、離党へと追い込まれた。佐藤氏は「支部長の私が次も公認されるのが筋」と繰り返し、昨年4月の県議選で野田氏派の県議の公認に反対した。
だが、06年末に野田氏が復党。昨年9月、党選対委員長に野田氏と親しい古賀誠氏が就任すると、形勢は逆転していった。
「東京や海外では暮らしたが、この2年半は地方のことを学ぶ貴重な経験もできた。(次の選挙は)私の後援会にも挙党体制で野田氏のために戦うようお願いしたい」。東京5区への転出が決定した佐藤氏が会見で発した言葉に、笠原県議は耳を疑った。「『骨を埋める』と言っていたのに。すべて裏で仕組まれていた。私たちは見捨てられ、裏切られたんだと思う」。佐藤氏と野田氏が笑顔で握手を交わした場面がテレビに映った途端、悔し涙がこぼれた。
都市部からの立候補を望んでいた佐藤氏にとって、出身地でもある東京5区での公認は「敗北」よりも「栄転」の色が濃い。だが、残される岐阜1区の混乱収拾は、簡単ではない。「同じ党内で中傷も受けた。後援会ごと野田さんを支援するのは無理な話だ」という笠原県議。岐阜を去ることを決めた佐藤氏に対し「自分のことしか考えていない」などの不満の声も上がり、次期衆院選で民主党への離反もにおわせる佐藤氏の支持者は少なくない。
野田派の堀征二市議は「自民党市議24人を団結させたい」と話すが、猫田孝党県連会長代理は「100%のしこり解消は無理」と言う。
次期衆院選で岐阜1区からの出馬を予定する民主党の柴橋正直氏や共産党の鈴木正典氏は、05年に佐藤氏が獲得した約8万票の取り込みを虎視眈々(たんたん)と狙っている。野田氏は機会あるごとに「佐藤氏の支援者に理解してもらえるよう、どんなことでもする」と謙虚な姿勢を見せ、自民組織に開いている穴を何とかふさごうとしている。【中村かさね】
2月24日朝刊
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080224-00000073-mailo-l21
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